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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

20190208『アクアマン』

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スパイダーマン』のアニメ映画である『スパイダーマン:スパイダーバース』にイマイチ食指が動かず、二の足を踏むオレ↓

 

https://youtu.be/9xO8C5kJ_Uc

 

 

パチ屋で大人気の悠木碧さんボイス(http://fiveslot777.com/archives/54285572.html)が冒頭からまくし立てる予告編を見ても

 

「ふぅん、へぇ〜」

 

程度の感想しかないのですが、さてどうするか。

 

 

思い入れの強いコンテンツではありますが、ハリウッドのCGアニメが食わず嫌いなオレ(『RWBY』は大好きですけど)。

ディズニーとかピクサーの作品は基本的に観ません。

 

 

アナ雪とズートピアは話題だったので観ましたけど、BDレンタルで済ませましたし。

 

 

人気すぎるが故に注文多すぎて作りづらいのか、過去に3度も実写版がリブート(ゼロから作り直す)されているスパイダーマンシリーズ…

 

以前に苦言を呈したことはありましたけど、今度はアニメ映画としてシリーズ化されるスパイディは果たして日本で成功するのでしょうか。 ↓

 

https://strawdog48.hatenablog.com/entry/2019/01/13/054839

 

まぁスパイダーマンファンと宮野真守ファンと悠木碧ファンと凛として時雨ファンが足繁く通ってくれるとは思いますけど。

 

要するにオレのことですね。やっぱり観るか…。

 

 

アニメ版をわざわざカネ払って観るなら、アニメならではのケレン味溢れるハイスピードアクションを拝みたいところではあります。

 

 

以下を超えるアクションを期待しています。↓

 

https://youtu.be/hssQLkb7c34

https://youtu.be/C7zV5_P9q7w

 

 

 

 

 

まぁともかく…

 

 

 

 

藍より青し

 

DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)最新作である『アクアマン』を観てきました。

シリーズ作ですが、予備知識無しで鑑賞できます。今作から観ても全く問題ありません。

以下の予告編でビビッと来たら劇場に行きましょう!↓

 

https://youtu.be/vs6nXecu2GA

 

 

しっかし荒くれ王子、トンデモ文明、兄弟げんか…アレ?これってひょっとして…

 

 

はい、これはマーベル映画の『マイティ・ソー』シリーズを意識してますね。

 

 

原作も似ているから必然的に映画も似たのかもしれないですけど、『マッチョでイカツイけど実はお茶目』な造形は映画版のソーそっくりですし、ヒロインの造形も『アベンジャーズ』のブラックウィドウですよコレ。

 

 

ただ、今作をパクリだと糾弾する気はサラサラ無く、むしろ『アベンジャーズ』の監督を雇ってマーベル寄りにした『ジャスティス・リーグ』から面白さが冴えてきたDCEUの路線変更ぶりを賞賛しています。(映画は大赤字でしたけど)

 

 

今度の『スーサイド・スクワッド』続編の監督に、マーベルをクビになったジェームズ・ガン監督が起用されるとのことです。マーベル映画の要素を意識的に取り入れようとしているのが伺えます。↓

 

https://theriver.jp/gunn-talks-to-ss/

 

 

おかげで今作『アクアマン』はシリーズ史上もっとも爽快感溢れる娯楽大作となりました。”本家”『マイティ・ソー』より満足しましたよ。

 

 

 

さて、DCEUというのは『アベンジャーズ』シリーズを”本編”とするアメコミ映画群『マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)』に対抗して作られた映画シリーズです。

 

 

まぁ、スパロボスマブラが映画化されて互いに張り合っているようなものだと思ってください。

 

 

後発のDCEUはMCUと差別化を図るため、『重い・暗い・笑いが無い』というクソ真面目路線を歩んだのですが、まぁ失敗してます。前作『ジャスティス・リーグ』でようやくノリもテンポも良くなりましたが、総じてMCUの方が面白いです。

 

 

DCEUの変遷については、以前に詳しく書いているので、こちらをどうぞ↓

 

https://strawdog48.hatenablog.com/entry/2019/01/13/053031

 

 

 

 

さて、前作『ジャスティスリーグ』で初登場したアクアマンですが、「海の中でも喋れる」という地味すぎる能力ゆえに、本編では強いのか弱いのかよくわからないキャラでした。

分かったのは“ワルそうだけどハートはアツい兄貴キャラ”ということぐらいでした。

 

 

そんな地味キャラであるアクアマンが、今作では縦横無尽に大活躍します。前作の名誉挽回と言わんばかりに無双するアクアマン。

 

 

アクションもなかなか凝っていて、ワンカットで重力無視の肉弾戦が連発します。

この辺は『ドラゴンボール超 ブロリー 』を最近観ていたので既視感がありましたが、このハイスピードアクションに緩急をつけるかのように、合間でマンガチックに大見得を切るカッコ良さ。シビれます。

 

 

この一瞬の画作りにおいては、MCUを超えるビジュアルの拘りを感じます。

 

 

とにかく全編ド迫力の物量戦が展開され、地上への被害も甚大なのですが、仲間のスーパーマンは何をやっていたんじゃいコラ。

 

 

MCUなら単独作品においても、他のヒーローもこっそり画面外で活躍するのですが、DCEUは今作『アクアマン』から、あまりユニバースを意識しなくなったそうです↓

 

https://theriver.jp/dc-film-playbook/

 

 

『ワンダー・ウーマン』のヒットと、『ジャスティス・リーグ』の失敗から学んだのでしょうか。

ヒーロー同士の世界観の共有よりも、面白い単独作品を作ることに専念したようです。この辺はMCUとの明確な差別化だと思います。

 

 

 

 

今年、MCUが『アベンジャーズ/エンドゲーム』で10年のシリーズに一つの区切りをつけるのですが、ここに来て“二番煎じ”だったDCEUのクオリティが増してきているのは微笑ましい限りです。

 

 

MCUの後追いをしつつ、差別化を図ることで失敗し、今度はMCUに寄せつつ、再び差別化を図る…

プライドをかなぐり捨てなきゃ絶対にこんなことは出来ないと思います。

 

 

プライドよりもお客に喜んでもらえる作品作りに邁進した結果、DCEUがこのような変遷を辿るのは素直に凄いことだと思っています。

 

 

我々も頭カラッポにして映画を楽しみつつ、作品から滲み出るクリエイターの意匠に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

 

さて、来月は『キャプテン・マーベル』ですね。MCUもDCEUも追いかけている身としては、忙しい限りです。