2019/05/01 『アベンジャーズ エンドゲーム 』
ある朝にiPadを開いたら、googleフォトが4年前の写真をピックアップしてきました。
4年前の4月30日…マンガ『ヤマノス◯メ』に触発されて、当時30歳の俺が山梨までバイク走らせて登山した日。
今はバイクを処分して登山もめっきりですが、大事なのはオッサンになっても新しいことを始めること…そして始まりには終わりもあるということです。
そんなオレは数日前、禁酒をやめました。禁酒からわずか5日で酒解禁ですが、太々しくも「やめたことに意義がある」と豪語し、そしてまた禁酒を再開しようかと思います。
たぶん…そのうち…たぶん。
まぁともかく…。
平成が終わる。アベンジャーズが終わる。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観ました。既に2回観ました。
シリーズ22作目…マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)企画開始11年の集大成…既に公開7日にして全世界の興行収入は約15億ドル…『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の全世界興行収入が通算約21億ドルということを考えると、最終的な興行収入はシリーズでもブッチギリになるでしょう↓
https://theriver.jp/eg-box-office-5/
今作に関しては多くは語りますまい。というか、語れません。
なにせ何を言ってもネタバレになりますし、シリーズ未見の方には全く話は分からないでしょうし、逆にシリーズのファンなら問答無用で必見だからです。
ですので今作を単独で語るなんてご法度ですし、評価するなんてとてもじゃないけどできません。今作を正しく評価するなら、過去の21作を観つつ、ファンにブン殴られる覚悟でネタバレ批評しなくてはなりません。まさにファンの中のファンのための映画です。アタクシにそんな覚悟はありません↓
“『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレを劇場で叫んだ男性、激怒した観客に殴打され流血 | THE RIVER”
https://theriver.jp/eg-spoil-hong-kong/
いや、一作目から追いかけているアタクシだって、このシリーズには大なり小なり不満はありますよ。手放しで大絶賛する気なんてございません。
『マイティ・ソー/ダークワールド』みたいに「はぁ、ツマンネ」と溜息漏らした作品はありますし、本国アメリカで絶賛された『ブラックパンサー』に於いては、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』で魅せたキレッキレのアクションが見る影もなく大幅劣化しました。監督が違うから仕方ないのかもしれませんが。
極めつけが今年3月に公開された『キャプテン・マーベル』でして、アベンジャーズの切り札となる女性ヒーローの単独作品なのですが、コイツが別格に強いです。今までのヒーロー達の奮闘はなんだったのかと言えるチートレベルの強さ。
しかも“こんな奴が90年代に地球にいました”っていう設定が、より一層「今まで何やってたんだよオイ」というツッコミに拍車をかけます。
イロイロと瑕疵が散見されるMCUですが、実にこれまで11年…人生の約3分の1を共に歩んだ身としては、最新作を鑑賞するにあたって、滂沱の涙を禁じ得ません。“あばたもえくぼ”という諺の意味がよく解ります。
ありがとうアベンジャーズ…そしてさようなら…。
…んなわけあるかい。
こんなドル箱映画シリーズをそう簡単に配給会社が手放すはずもなく、7月公開の『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』を皮切りに、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の3作目やブラックウィドウの単独映画なども公開を控えており、まだまだユニバースは収束を迎える気配はありません。
このシリーズの完結を見届けるのは、もはやオレのライフワークと言えますね。
さて、こんな果てしない超大河映画シリーズなんですけど、この『エンドゲーム』フィーバーに参加したいという方には残念ながら
「4の5の言わず全部観ろ(迫真)」
としか言いようがないのですが、ギリギリでなんとか話が分かる範囲で予習するとしたら
『アベンジャーズ』(2012年公開)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017年公開)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開)
『アントマン&ワスプ』(2018年公開)
『キャプテン・マーベル』(2019年公開)
…と、最低でも8作品を観ておかないと内容が分かりません。しかも『キャプテン・マーベル』は上映終了直後なので、家庭用で観るにはあと3ヶ月を要します。
そんなわけでアタクシ的には
「とにかくMCUの面白い作品を観ろ!」
と言いたいです。エンドゲームはいっそ円盤発売まで諦めて、シリーズのファンが選んだオススメ作品を鑑賞して、MCUの世界観に徐々にハマっていければいいかと思います。
オススメ作品第1弾
『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』(2014年公開)
一本気大将キャプテン・アメリカ(約90歳前後、たぶん童貞)の偉大なる3部作の2作目。
別格で面白い。個人的に最高傑作。チームで一番地味なキャップことキャプテン・アメリカが、ひたすら盾を投げてひたすら投げた盾を拾い、巨悪を叩くサスペンスアクション超大作。
爆破と破壊と銃撃戦、そしてスピーディーな肉弾戦に重きを置かれた本格アクションが見ものなので、アメコミやマンガチックな映画が嫌いの方にもオススメの一本。
ホントは前作の『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー』から観てほしいのですが、前作がキャラ紹介に留まりつつアクションのキレも悪いので、今作からの鑑賞をオススメします。
オススメ作品第2弾
『アベンジャーズ』(2012年公開)
シリーズの世界観を知るには手っ取り早い作品。見せ場が多いだけでなく、主要人物の紹介も兼ねた作品なので万人にオススメ。
オススメ作品第3弾
『アイアンマン』シリーズ3部作
全てはここから始まった!ヤク中社長の偉大なるサーガ。
MCUシリーズの第1弾である『アイアンマン』から連なる単独ヒーロー3部作。
映画ファンには有名な、元コカイン中毒のロバート・ダウニー・Jrが鋼鉄の鎧を纏って全世界でスマッシュヒットをかましたシリーズでして、シリーズ完結編である『アイアンマン3』の
「私も依存症を克服した」
というメタ台詞から、締めの「I am Iron Man.(私がアイアンマンだ)」の一連の流れに、涙が溢れること必至です。
当時、アイアンマン役に“元ヤク中”の汚名が記憶に新しいロバート・ダウニー・Jrを激推ししたのが、一作目を監督したジョン・ファブロー監督。
ともすれば今作が大ゴケし、MCUという壮大なシリーズが頓挫したかもしれないというのに、この賭けに乗った製作陣もまた、人間の可能性を信じた逸材として後世に名を残すことでしょう。
2019年5月現在、アマゾンプライムビデオでも無料で鑑賞可能です。
オススメ作品第4弾
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2013年公開)
壮大なMCUシリーズの根幹を成しながら、実は予備知識なく単独で楽しめるという稀有な作品。
ギャグ多め、アクション多め、家族や仲間との絆といった、万人の心の琴線に触れる要素多めのスーパー娯楽超大作。
主演のクリス・プラットは、イケメンなんですけどとにかく太りやすい御仁でして、
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では
「お前また太っただろ」
というメタ台詞を仲間から吐かれる始末。ある意味ではMCUシリーズで最も人間臭いキャラなのかもしれません。
オススメ作品第5弾
『アントマン』(2015年公開)
史上最“小”のアクションヒーローにして良きパパであるアントマンの、スケールが小さいんだかデカいんだかよくわからないアクション巨編。
愛する娘のために(当時)45歳のパパが極小の世界で大奮闘します。コメディ要素多めかつ、単独で楽しめます。
主役のポール・ラッドがとにかく老けない(現在は50歳)長身のイケメンなので、世のお父さんはこの人を見本にスキンケアをしましょう↓
https://front-row.jp/_ct/17260986
とまぁ個人的にオススメのMCU作品をあげて来ましたが、過去21作を活字で総括したい方は、てらさわホーク氏の著作である
『マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?』
(イースト・プレス 2019)
を読むと良いです。シリーズの裏事情まで網羅されているのでオススメです。
さて、この夏は『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』が公開されます。↓
この先のシリーズがどんな展開をするのか、今から楽しみでなりません。