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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

2021/09/21 未来なんかに興味ねぇよ!『レミニセンス』

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過去にすがりたい時ってありますよね

さいきん元気ないです。仮想通貨が元気ないからでしょうね…。投資を始めるとチャートの浮き沈みが気分と連動してしまうという…。まぁだから相場がアゲアゲだと気分上々↑↑(おっさん)なんですけど、今は毎日がお通夜です。

 

それはいいとして、SF映画『レミニセンス』を観てきました。なんつーか、NETFLIXオリジナル作品として配信してりゃ、ボロクソ言われなかっただろうな」っていう作品です。

 

本場アメリカでも大コケしてますし、日本でも配給会社が宣伝に困ったのか、『巨匠 クリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ローランが放つ超大作!』的な宣伝で煽りに煽ってますが、まぁ期待しすぎるとズッコケると思います。予告映像も『インセプション』を彷彿とさせる仕上がりになってますし。


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ユーチューブ版の予告ではあんまり煽ってないんですけど、映画館でかかる予告編ではけっこう煽ってました。オレもまんまと騙されましたよえぇ。

 

何せ監督は今作が映画監督デビュー作となるリサ・ジョイさんで、彼女はジョナサン・ローランの奥さんらしいんですね。彼女が脚本&監督した作品であると。

要するにダンナが目一杯、嫁をヨイショして作った映画と言えます。

 

まぁ、『嘘は言わない。でも本当のことも言わない』というギリギリのラインを攻めるのが宣伝ってやつですので、上映中に「そういうもんだよな」とボンヤリ思いながら観ましたし、何よりSFオリジナル作品って、出来が悪くても観ちゃうんですよオレ。

 

strawdog48.hatenablog.com

 

まぁだから、なんだかんだ言いつつ楽しんだオレがいるわけですよ。

結論、面白かった(おぃ)。

 

ストーリー…地球温暖化による海面上昇で国境が曖昧になった世界…国境侵犯による幾多の戦争を経て疲弊しきった人々は、未来に絶望し、楽しかったころの記憶にすがるようになった。主人公ニックは記憶潜入装置を使い、顧客に過去の思い出を再体験させるサービスを提供していた。また、一方で『記憶潜入(レミニセンス)』のスペシャリストとして、刑事事件の捜査に協力してもいた。

ある日、突然現れた謎の美女、メイの記憶を再体験させているうちに、ニックは大きな事件に巻き込まれることになる…。

 

水没しつつある世界と、記憶をめぐるストーリーがうまく嚙み合ってないというか、世界観がSFっぽい味付けでしかないってのが難点ですね。崩壊寸前の世界なのに、記憶再生装置というドスゲェ超技術がサービス提供されているチグハグな世界。

「こういう世界観だけでメシが5杯食える!」っていうビジュアルフェチな方にはツボだと思うんですけど。オレもそのクチです。ガジェット大好き。

 

戦争だの水没した世界だの、めちゃめちゃスケールでかい壮大なお話かと思いきや、基本的にはメイの記憶を辿って事件を解決するという小さなお話で、しかも事件の真相は世界を揺るがすような驚愕の事実というわけでもありません。

 

なので鑑賞後、「なんかショボかったなー」とか、「なんか思ってたのと違う」という感想に終始するのも無理はないでしょう。オチも賛否両論分かれるものになってますし。

 

まぁでも、映像は美しいですし、美女レベッカ・ファーガソンとイケおじヒュー・ジャックマンの演技を観ているだけで眼福モノですし、めいっぱいハードルを下げて鑑賞に臨めば、「コレはコレでありじゃね?」という感想に落ち着くと思います。

 

問題は、こういう小品はNETFLIXオリジナル作品として山ほどあるってことですけどね。