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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

2021/09/23 こういうのでいいんだよ 『ネットフリックス映画』

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デデーン!

 

こないだ観た『レミニセンス』の感想が、NETFLIXオリジナル作品として配信してりゃ、ボロクソ言われなかっただろうな」だったんですけど、それは配信でタダ同然で観るから出る感想であるのと同時に、NETFLIXオリジナル作品は「まぁこんなもんでしょ」っていう作品が多いからです(個人の感想です)。

 

strawdog48.hatenablog.com

 

NETFLIXに加入して1年半…観たオリジナル映画は10本くらい。

 

『6アンダーグラウンド』『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』『タイラー・レイク-命の奪還-』『ベケット』『ケイト』『心のカルテ』『ポーラー 狙われた暗殺者』『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』『もう終わりにしよう。』『シャドー・オブ・ナイト』『ROMA』『ブラッド・レッド・スカイ』などなど…。

 

他にも観ているかもしれないが覚えてない。良くも悪くも覚えてない。

これは「心に残らなかった」というより、「気張らずに娯楽として消化した」と言える。

 

ネットフリックス映画は、もちろん金かけてる大作映画もありますが、大半は小~中規模のローバジェット映画が大半で、二時間ドラマを観ているかのようなカジュアルさがあります。90年代映画のような「こまけぇこたぁいいんだよ」と言わんばかりの雑な展開、伏線無視、突っ込みドコロのあるシーンも散見されます。いわゆるB級映画によくあるパターンです。

 

ネットフリックス資本で映画を作っているクリエイターたちも、最近の洗練されてキッチリしすぎた超大作映画に辟易しているのかもしれません。インディーズのノリで自由気ままに作っている様が目に浮かびます。

 

オレ自身がアラフォーのおっさんってこともあり、ネットフリックス映画は90年代の映画、並びにオレの映画体験に通じるものがあるんですよね。

 

学生時代でヒマだったから、1000円でたくさん映画を観ていたし、ネットが普及していなかったから海賊版も少なく、故に繁盛していた映画産業はたくさんのオリジナル映画(続編、リメイク、アメコミ原作の今の映画とは違う)を作っていた。

 

それらは玉石混淆であり、当然ながらすげーつまらない映画もあった。でもみんな「まぁこんなもんだよな」って思っていた。娯楽が今より少なかったから、粗製乱造でも楽しく見ていた。

 

アメリカでは厳格なレーティングも、日本では今より寛容だったから、エログロバイオレンス描写のある作品も未成年の頃にたくさん観た。アクション映画を親と観に行って、唐突なセックスシーンに気まずくなることはよくあった。

 

エログロで、突っ込みどころのある脚本で、良くも悪くも観終わった後に心に残らない、娯楽としてただただ消費されるだけの映画。それがネットフリックスオリジナル映画です。

 

それがいいんですよ!こういうのでいいんですよ!こういうのがいいんですよ!こういうのが観たかったんですよ!

 

ホントはハードなバイオレンスを劇場の大画面で拝みたいのに、制作会社も「収益に響くから」という理由で流血シーンや残虐シーンをカットしちゃいますから。ホラー映画でしか血が拝めないなんて、なんとヌルい世の中か!

 

劇場でカネを払っているのに観たいものが見られず、本当に観たいものはサブスク映画でしか拝めない。矛盾してるったらありゃしない。

 

 

まぁそれでも、劇場で映画を観るほうが断然好きなアタクシですけど、肩肘張らずにカジュアルに観られる映画を提供してくれるネットフリックスは貴重ですよ。たとえ観た映画が駄作で意味不明であっても、今後も懲りずに観ていきたいと思います。