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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

20181117 『ボヘミアン・ラプソディ』

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私事で恐縮なんですが、先日34歳になりました。
三銃士(さんじゅうし)ですね。1人は皆のために。ますます滅私奉公ですね。本音は立志咆哮ですけど。


思えば2010年にリメイク版『三銃士』を劇場で観た時、

オーランド・ブルームも今年で34(さんじゅうし)!」

なんつーサムいギャグに苦笑した覚えがあるんですけど、気づいたら俺も34歳なんですね。大言吐いてる場合じゃないですね。


しかも来年は四捨五入してアラフォーですよ。ハゲないように頑張ります。ハゲたら剃ります。


34歳独身ロリコンの分際ですが、歳を重ねる度に何かにチャレンジしたいので、誕生日を迎えた日から官能小説を書いてます(おぃ


リビドーと初期衝動と止むに止まれぬパッションで、約10000字の短編を2週間で2本書いたんですけど、これがまぁ…うん。


上記に関してはまた別の機会で触れようかと思います…たぶん。

 

 

 


さて、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました。


『フィルマークス』やら『みんなのシネマレビュー』やらで絶賛中の本作ですが、皆様ツベコベ言わず観に行った方がいいですよ。

終盤のライブエイドのシーンで号泣しましたよ、隣に座ってるおじさんが。


最初は「うっ、ぐっ」って嗚咽を噛み殺してるんですが、エンドロールで生前のフレディの映像をバックに『ショー・マスト・ゴー・オン』が流れると

「ヴェェエエッ! ヴェェエエッ!」って慟哭したんですよ。
オレもちょっと釣られそうでした。結局泣いてないですけど。

 

そんなわけでクイーン世代からすれば心の琴線に触れまくりの今作でして“観ずに死ねるか!”案件なんですが、クイーンに1ミリも興味ないアタクシでも楽しめました。とにかく映画でハズレを避けたい方にはオススメです。


理由として、基本的に歌モノ映画はハズレが少ないんですよ。『ファントム・オブ・パラダイス』とか『ベイビー・ドライバー』とか『グレイテスト・ショーマン』とか『マンマミーア!』とか、おススメできる作品は山ほどあります。ストーリーが少々雑でも、歌のシーンでアガるわけですよ。

ラ・ラ・ランド』はまぁ…うん。


加えて今は立川シネマシティの極音上映とか、川崎チネチッタのLIVE ZOUNDとか、109シネマズのIMAXとかイオンシネマドルビーアトモスとか、音響に特化した劇場が増えたため、その迫力が500パーセント増しで堪能できるわけですよ。


当方、109シネマズのIMAXで鑑賞したわけですが、中盤のズンズンチャッ♪というリズムと共に『ウィ・ウィル・ロック・ユー』が流れるシーンとか、足を踏み鳴らすたびに劇場が揺れます。

 

そんなわけで、ちょっとでも気になっている方は、

Netflixやアマプラで配信されたら観よ」

とか言ってないで劇場で観ないと後悔するやつです。鑑賞後にYouTubeで実際のライブエイドの映像を観たわけですけど、驚くほどの映画の再現率に絶句したものです。そりゃファンなら随喜の涙を流すわけだ。

 


それにしてもコレ、タイトルにはラプソディ(狂詩曲)と言うフレーズが入ってますけど、コレはどちらかと言うとレクイエム(鎮魂歌)でしょ。


出っ歯でインドの出自で訛りが強く、QUEENのボーカルにしてQUEERクィア=ホモ/変態/バケモノ)そのものだったフレディー・マーキュリーの孤独な人生にフォーカスされてまして、終盤のライブシーンで心を震わせつつも、

「頼むからもう化けて出てくるなよ。成仏しろよ」

という思いでいっぱいでした。


さっきからファンにコンクリ詰めにされそうなこと書いてますけど、彼がバケモノ(フリーク)級の才能に溢れた逸材だったのは間違いないでしょう。映画を観てても分かります。


これだけ伝説的な男の半生を描いた映画ですから、制作側は相当なプレッシャーだったんじゃないでしょうか。


ファンだったら「神映画じゃなきゃ殺す」とか思うでしょうし、事実、映画の企画立ち上げから完成まで8年も経ってますし、けっこうな難産っぷりだったのは予想がつきます。


おまけに監督であるブライアン・シンガー も完成前にクビになってますし。


バイセクシャルを公言するシンガー監督が今作を撮るのは
「さもありなん」とか納得したんですけど、クビになった理由は

「どうせフレディのホモセックスシーンを撮るか撮らないかで揉めたんじゃないの?」

とかゲスい勘繰りをする私でしたよ。同性愛のシーンが幾度も出るのにセックスシーンが無いのは今時のレーティング事情によるものだとは思いますけど、まぁうん、真相は闇の中です。

 

まぁそんな紆余曲折を経ての今作ですが、世間の絶賛ぷりに違わぬ熱気を劇場で感じるはずです。
ぜひ観に行きましょう。