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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

20180601 『デッドプール2』

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“俺ちゃん“再び!!


映画『デッドプール2』を二子玉川で昨晩観てきました。コスプレしているファンの方もいましたよ。


さて、上記のトップ画像を見て、「え?何これスパイダーマン?」と思った方もいるでしょうが違います。別モノです。
”親愛なる隣人“であるのは共通してますけど。


デッドプールがどういうヤツなのか、まずはこの動画を見てください↓

https://youtu.be/Q6iTM-NlnkU


はい。いま貴方の心の声が聞こえました。「えぇ…(困惑)」と。

続いてこちらをどうぞ。なんとセリーヌ・ディオンとコラボしています。↓

https://youtu.be/O8JNj5bH4mw


どうやらますます困惑しているみたいですね。次は前作のあらすじを知りつつ、この映画の持ち味を理解するために以下の予告編をご紹介します。約3分で内容が理解できます。


ただ、コメディではありますがバイオレンス満載です。苦手な方はご遠慮ください↓

https://youtu.be/6H1XE2IHFaM

 

 

元傭兵にして殺人を厭わず、口を開けばお下劣ジョークばかり。正義なんてクソ食らえな無責任ヒーロー


更に驚異的な再生能力であるヒーリング・ファクターを得たため、打たれても刺されてもヘラヘラしています。死にません。


なので八つ裂きにされたらフツーは凄惨なグロシーンになるのですが、彼の場合はそれすらもブラックなギャグに昇華させてしまいます。


そして彼の最大の特徴は『第4の壁を破る』というものです。
彼は自分自身が『映画の登場人物である』ということを知っており、いきなりカメラ目線で観客に話しかけてきます。更に物語の設定や展開、楽屋ネタなどをジョークとして口にするのです。


もはや何でもありにしてルール無視。希代のトリックスターにして天の邪鬼。アメコミ界でも一、二を争う最強コメディリリーフ

こんなハチャメチャで個性の塊みたいなキャラ映画なんて、絶対面白いに違いないやん!!

 

しかしながら映画製作は一筋縄では行きませんでした。
そりゃアンタ、お子様が見られないエログロ満載のヒーロー映画なんてコケる可能性がありますし、実際、130億かけたR指定のアメコミ映画『ウォッチメン』なんて本国アメリカでは製作費すら回収できず、事実上の大ゴケ。


そんなリスキーな作品に多額の予算が降りるはずがなく、制作費は”たったの“60億円。『アベンジャーズ』とか200億超えですよ。


主演であり製作も務めたライアン・レイノルズがDVDのオーディオコメンタリーで「資金が尽きたから自腹も切ったよ」と暴露していました。(ギャグとして「製作費足りないんじゃね?」というメタ台詞も出てきます。)


ところがいざ封切されると世界中で大ヒット。R指定映画では歴代最高の興行収入(約850億円)を叩き出したのです。


そんなわけで、前作のスマッシュヒットのおかげで『デッドプール2』の予算はマシマシ。アクションもギャグもCGの迫力もマシマシとなっております。ついでにグロ度もマシマシですけど。


今作の面白さは保証するとして、何より主演・脚本・製作を務めたライアン・レイノルズが、本気でファンを喜ばせるために全力投球しているのが伝わってきます。だって本気でデッドプール役を演じたくて、企画から制作まで11年かけてきたわけですから。


そして宣伝にも手を抜きませんでした。『デッドプール本人』になり切って、キャラ自身がYouTubeでオモシロ動画を多数配信したり、ツイッターで呟くのです。


普通の映画なら予告編やメイキング動画、俳優のインタビューなどを配信するので、今作のプロモーションは明らかに異例です。
キャラの強烈な個性を公式サイトが理解し、フル活用していると言えましょう。


映画を宣伝するというより、デッドプールという固有のキャラクターを売り出すことが戦略なのです。


正直、一人称が”俺ちゃん“で、愛称が”デップー“なんて最初はサムいと思いましたよマジで。
でも今ではしっくりきてますよマジで。
デップー最高。


そんなわけで、とにもかくにも『デッドプール2』おススメです。ぜひ観ましょう。


アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が重かった方は、今作を見て涙が出るほど笑っていただけたらと思います。