20180524 『バーフバリ』
バーフバリ
ああバーフバリ
バーフバリ
今頃ながら映画『バーフバリ』シリーズにハマりました。是非とも多くの人に見ていただきたいです。
…えぇ、言いたいことはわかります。
「ってか、バーフバリって何よ?」
ですよね。ただいま一部の映画ファンが大熱狂している作品でして、騒がれるだけあって大変面白いです。
インド発、全2部作構成の一大スペクタクル叙事詩。インド映画史上最大のヒット作にして最上級のエンターテインメント超大作。
我が国日本では昨年4月に、前編に当たる『バーフバリ 伝説誕生』が公開され、後編である『バーフバリ 王の凱旋』が昨年12月末に公開されました。
小規模公開ながらその面白さが口コミで広がり、DVD &ブルーレイが発売されている今もなお、劇場でロングラン上映されている作品です。
っつーても、上映館と興行収入を調べれば、実際は極めて小規模なヒットであることがバレバレでして、
「V8を称えよ‼︎」というセリフがピンと来る一部の好事家達がハシャいでいるだけと言われても否定できません。
オレも作品のタイトル自体は知っていたのですが、正直言って敬遠していました。だってインド映画ですし。
インド映画って基本的に長いんですよ(だいたい2時間半から3時間前後)。
そして中学時代に見た『ムトゥ 踊るマハラジャ』が当時の自分としては全く合わず(最後まで観れなかった)、それ以来インド映画はオレにとっては全くもって縁のないジャンルとなっていたのでした。
しかしながらオレの好きなマンガである『木根さんの1人でキネマ』で『バーフバリ』が紹介されていたので、せっかくなので観てみました。
えぇ…食わず嫌いしていてすみませんでした。マジで『バーフバリ』面白いです。
今作の魅力は、なんと言っても主役であるバーフバリのカッコよさでしょう。それに尽きます。
圧倒的に強くて正義感に溢れた快男児
豪傑にして高潔。
ステキに無敵。
バリッバリのバーフバリ(意味不明)
昨今のウジウジ悩む内省的なスーパーヒーロー映画に辟易していた映画ファンたちは、この単純明快かつ力強い主人公の活躍に身も心も奪われたに違いありません。
そしてアクションシーンは徹底的に荒唐無稽。面白けりゃいいやんの極致。
思わず、「えぇ…(困惑)」とか言いたくなる破茶滅茶ぶり。
コミックの実写化に200億かけて洗練された作品を作る今のハリウッドなら確実に『照れ』があって、アクション中にあからさまなギャグシーンを挿入するわけですが、今作の味はインド映画のセンスが炸裂しています。
B級映画をこよなく愛する人ならわかると思いますが、
『ツッコミどころ満載なのに、本人達は至ってマジメにやっている』ことから生まれる面白さと真剣さ。
マジが高じると笑いが生じ、更にマジを突き詰めれば再び観客はマジに引き戻されるという、『あの感覚』です(なんだそれ
往年のハリウッド映画で言えば、サム・ライミ監督やジョン・カーペンター監督作品のテイストといえば解って頂けるでしょうか(わかんねぇよ
この面白さは根本的なセンスの違いから生じるものであって、良くも悪くも“無難な”映画が多い昨今において、予想だにしていなかったインド映画という強烈な右フックが、ハリウッド大作に慣れた映画ファンにとって新鮮かつ強烈に響いたに違いありません。
そして来月6月1日より、未公開シーンを加えた完全版(オリジナル全長版167分バージョン)がいよいよ日本で公開されるのです。
機は熟した‼︎今こそ「にわかファン」と揶揄されることを恐れず、DVDをレンタルしてバーフバリの魅力に取り憑かれるべきなのです。そしてDVDを観たら喝采するに違いありません。
「バーフバリ‼︎バーフバリ ‼︎バーフバリ‼︎」と。
…とはいえ当方、6月1日は『デッドプール2』を観に行く予定なんですけどね(おぃ