タイムライン

9割は映画、たまにアニメや本の感想。

20171223 『ラブ・アクチュアリー』

f:id:strawdog48:20190115040625j:plain


運転免許を更新し、禁煙は4年目を迎え、そしてTSUTAYAで『ラブ・アクチュアリー』を借りようとしたら全部貸出中という。


皆さんやはり解っていますね。さすがクリスマス映画の定番。
オレは何度見ても片想い男のエピソードで鼻水垂らして泣きます。
お茶の間が気まずくなるエロシーンがあるのでファミリー向けではないですが、多くの人に見てほしい作品です。


仕方ないので『ダイ・ハード2』をレンタルしました。
クリスマスの夜に民間人乗せた旅客機を墜落爆破炎上させるという、倫理的にかなりアレなアクション映画です。


「クリスマス中止!リア充爆発しろ!」が口癖の方でも、このエゲツない描写にドン引きするでしょう。マジで爆発しますし。今じゃ絶対に作れない映画ですね。
でもアクション好きならオススメです。

 

それにしても…主人公のジョン・マクレーンがやたらとタバコを吸いますね。さすが1990年の作品です。

 

90年代までは映画において喫煙シーンなんて洋の東西を問わず当たり前にありましたが、昨今では全面的に規制されています。特に100億円以上の制作費を注ぎ込んだハリウッド映画では喫煙シーンなんて滅多に出てきません。これも時代の流れでしょうね。続編の『ダイハード4.0』ではマクレーンはタバコ吸ってませんし。


80年代〜90年代において人気を博したウォン・カーウァイ監督の香港映画『欲望の翼』『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』なんて5分に1回くらい登場人物がタバコ吸ってますし、ゴダールの『勝手にしやがれ』とか『気狂いピエロ』とかでも当たり前のようにタバコ吸っています。


タバコの火が引火してダイナマイトや建物がドカーン!!なんてシーンは昔のハリウッド映画では頻繁にありましたし。
でももう、そういった類は時代遅れなんでしょうね。


飲酒とセックスの描写はまだ許されているようですが、そのうち007シリーズにおいても呑まずヤラずのジェームズ・ボンドが出てくるのでしょうね。

 

まぁ、レイティング(年齢制限)さえ設ければセックスもドラッグもバイオレンスもオッケーなハリウッドにおいて、喫煙シーンだけが皆無と言っていいほど描かれない理由は何か。


おそらく、青少年への影響だとか、カッコいい/悪いだとか、もはやそういう次元を乗り越えて、今日のアメリカでは『タバコなんて誰も吸わない』ということなのです。
もちろん、『意図的に葬った』という政治的なアレコレはあると思いますけどね。

 

時代劇における刀や侍と同様に、もはや現代の映画においては描写すると“不自然”な、『過去の遺物』なのです。愛煙家の方には申し訳ありませんが、これが現実です。
たかだか10数年で『時代は変わってしまった』ということですね。


まぁ、映画はカネを払って観る映像メディアなので、時代が許すなら喫煙もバイオレンスも表現の幅を広げる上で歓迎する身ではありますけどね。テレビは規制しても、映画は規制するなよ…と。


まぁともかく、メリークリスマス。皆さまステキな週末をお過ごしください。


当方、クリスマスも大晦日も元日も仕事ですけどね。