タイムライン

9割は映画、たまにアニメや本の感想。

2019/11/15/『ターミネーター ・ニューフェイト』

f:id:strawdog48:20191115145929j:plain

 

京アニ事件容疑者「こんなに優しくされたことなかった」 医療スタッフに感謝、転院前の病院で(京都新聞) - Yahoo!ニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191115-00174638-kyt-l26


こういう記事を読むたびに、『ジョーカー』が全世界でヒットした理由をひしひしと感じるのですよ。

 

"貧困や不公平感、孤独や疎外感に苦しむ者は、歴史を変える戦いに参加することで、惨めな人生の一発逆転を図るのだ。これは右翼・左翼を問わず、すべてのテロリストの本当の動機である。"

 

なんて過去に町山智浩先生も書いてますけど、愛が地球を救うのはあながちデタラメじゃないんですよ。孤独や疎外感が悲劇を生んでしまうのは本当だと思います。

 

 

 


ホリエモンが大真面目にデジタル彼女の開発を考えているらしいですけど、ユーザーに徹頭徹尾尽くしてくれる高性能ダッチワイフが開発されたら、無差別テロが少しでも減ってくれると思うんですよね。

 

 

疑う力 「常識」の99%はウソである

疑う力 「常識」の99%はウソである

 

 


我々は愛を渇望している。SNSが個人と個人を薄〜く繋いでくれているおかげで幾分か淋しさを感じずに生きていられるわけですけど、大企業はオリエント工業とコラボしてスーパーセクサロイドを開発するべきなんですよ。傍目から見たら低俗極まりないかもしれないですけど、押井守大先生も映画化してるわけですし。

 

 

まぁそん時はそん時で、「セクサロイドの"人権"も考えろ‼︎」っていうめんどくさい問題が新たに生まれるわけですけど。

 

 

 


まぁともかく…

 

 

 

I won’t be back‼︎(もう戻ってこないぜ‼︎)


ターミネーター ・ニューフェイト』を観てきました。ターミネーター シリーズ最新作にして2度目のシリーズ仕切り直し作品…『ターミネーター 2』以降に作られた3作を全て”無かったこと”にして「『ターミネーター 2』の正当な続編」とのたまう図々しさ。


既に全世界では大ゴケらしく、以下の記事を読んで「さもありなん」と思いました↓

 

【悲報】ターミネーター最新作、この世の終わりのような大失敗を遂げるwwww : アニはつ -アニメ発信場-

http://anihatsu.com/archives/81406354.html

何せターミネーター シリーズは2で完結しており、金儲けのために作られた3以降の作品が軒並みコケている以上、”爆死するまでがテンプレ”なのです。


とは言え、グダグダ言いつつも作られれば作られたでキッチリ劇場に馳せ参じるアタクシ(とその他大勢の古参ターミネーター ファン)ですから、それなりに楽しんだのは事実です。


「どうせコケてるし、もう2度と続編は作られることはないし。」
と、肩の力を抜いた上で鑑賞すれば、最新の映像技術と物量で作られた高密度アクションの鶴瓶打ちにお腹いっぱいになることは間違いないのです。


繰り返し作られながら、肝心の機械との全面戦争の終局を描いてくれないターミネーター シリーズ…生みの親であるジェームズ・キャメロンが最新作で製作総指揮を執りながらも、新たに作られた物語は、結局は1作目と2作目の焼き直しでした。そこから先に進めないのは、キャメロンがターミネーター というコンテンツに飽きているからに他なりません。


2009年の超絶大ヒット作『アバター』までは自分で脚本書いて絵コンテ書いて俳優に演技指導して監督やって大ヒットさせてきたジェームズ・キャメロン監督…日本で言えば新海誠監督みたいなものでして、自分のビジョンを100%妥協なく銀幕に叩きつける映画職人が、最新作の『ターミネーター ニューフェイト』では製作総指揮に留まっている時点で、”本気で作っている”とは言い難いでしょう。もちろん、製作(プロデューサー)の方が監督よりもエラいのは重々承知してますけど。


でも『君の名は。』や『天気の子』が川村元気の作品ではなく新海誠の作品であるのと同様に、権限の差こそあれ、やはり生みの親であるキャメロンが脚本監督やるのがスジでしょう。
でもキャメロンの中でターミネーター は2作目で終わってしまった。実はストーリーとしては矛盾を孕んでいることを知りつつも。


ターミネーター 3公開当時に批判された理由は、ハッピーエンドで終わったはずの2作目を覆す悲観的なラストが原因だったわけですけど、そもそも2作目のハッピーエンドの時間軸ではジョンコナーの父親が未来から過去に送られることはなく、従ってジョンコナー本人も生まれてこない未来が訪れるのです。


そのため、ストーリーの矛盾を解消しつつ続編を描くのであれば、どう足掻いても機械との全面戦争は避けられないのです。


破局は、必ず、やってくる。


そういう意味で、今でもオレは『ターミネーター 4』の続きを待っているわけですけど、もう2度とシリーズが作られることはないでしょう。今度こそ、本当にシリーズはターミネートされてしまうのでしょう。今作が大ゴケしただけでなく、シュワちゃんも「もうこれで終わりだと思っている」って引退を示唆してますし。まぁ70歳を超えているから本人も飽きているでしょうね。↓

 

シュワちゃんターミネーター」引退を示唆も「観客がどう思うかだ」(MusicVoice) - Yahoo!ニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191105-00010005-musicv-ent

 


繰り返し作られる”傑作『ターミネーター 2』の焼き直し”…
結局は誰もが、新しい結末よりも同じ物語を消費したがっているのかもしれませんけど、駄作であれ傑作であれ、作り続けることでしか前に進めない、それが創作というものなのかもしれません。因果な商売ですよね、映画ってのは。


なんだか悲観的なことを書いてますけど、それなりに楽しめるのは保証します。ぜひ大画面でド迫力のアクションを堪能してください。

 

 よろしければこちらもご覧ください↓

 

 

 

 

 

シュワルツェネッガー主義

シュワルツェネッガー主義