2021/7/8 映画館に行ったら負け…なのか?
こないだ『ゴジラVSコング』を観ましたよ。もう大満足!でかいスクリーンでも何やってるかハッキリ分かる大怪獣プロレス、2時間未満に抑えたコンパクトな上映時間、「こまけぇこたぁいいんだよ!」という雑な脚本(褒めてる)と、「これぞ映画館で観るべき映画」って感じでした。
でもね…ときどき空しくなるんですよ。アマゾンプライムビデオやネットフリックスでタダ同然で観た映画の感想を書いてはチョロく「100いいね!」を稼ぐ投稿がインスタグラムにあふれ返る度に、言いようのない空しさを覚えるんですよ。
まぁそりゃあ音楽だってCDを買うんじゃなくてYouTubeでタダで聴ける時代になっちゃったわけで、湯水の如く映画が垂れ流される時代とあっちゃあ、1900円払って映画館で1本観るより、1000円前後で好きなだけ観たほうがコスパがいいでしょ。
かく言うアタクシだって学生時代はカネが無かったし、某Win〇yとか使ったことはありましたよ(時効だから書くけど)。
また、コロナ禍で大作映画が軒並み延期する傾向がありまして、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』なんかは去年の5月公開だったのに、未だに日本では公開日が未定ですからね。製作費が100億円以上の大作映画は、客が入らないと公開したところで赤字ですからね。
コロナ禍で世界的に人流を絶たれた今となっては、劇場でこそ見応えある映画が、配信で公開されるという皮肉なことになっているわけですよ。本来ならカネ払ってでも観たい大作映画が劇場公開されないなんて、映画ファンとしてはふざけんな!って話ですよ。
また、7月2日に『アマゾン独占配信!』と銘打って、クリス・プラット主演のSF大作映画『トゥモロー・ウォー』がアマゾンプライムビデオで独占配信されました。
もともとは劇場公開だった予定が、コロナ禍福で公開の目途が立たず、アマゾンが作品を丸々買い取って配信となったみたいです(Wikipedia参照)。
これがなかなか面白かった。未来の戦争に民間人が駆り出されるっていうアホみたいなお話で、事前訓練も、敵の情報も一切ナシで戦場に送り込まれる民間人たち…当然ながら無駄死にが絶えないわけで(同時に映像的な高揚感もあるわけでして)、無辜の民が悲鳴を上げて死んでいく様はオレのような心の穢れた映画キチからすれば、「こんな(バカ)映画を待っていた!」と小躍りしたわけですよ。
2時間20分、娯楽映画にしてはちょっと長いなと思いつつも、『エイリアン』、『スターシップ・トゥルーパーズ』、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』からインスパイアされたと思しき造形のクリーチャーが画面いっぱい暴れまくり、家族愛もたっぷりあり、加えてみんな大好きタイムトラベル設定もありまして、「こないだ『夏への扉』を観たばっかりで設定に既視感アリアリだけど、まぁいっか」と、大満足でした。
まぁでもやっぱり長ぇよマジで。
とまぁ、こんな娯楽大作映画が配信オンリーだなんて、「早くコロナ禍が終わってくんねーかな」と映画狂のおっさん(36歳独身)は思うわけですけど、もうコロナが終息したところで、配信で映画を楽しむ流れは変えることができないでしょう。
映画館で映画を観て、映画館を応援したい。でも個人の力では限界があります。空しさも感じています。何より1900円ってやっぱり高いし。
まぁでも、映画を愛する気持ちに変わりはありませんので、今後も映画産業に寄り添っていきたいなぁと思っております。