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2021/07/23 なんだかんだ言って細田映画は好き

細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』を鑑賞して以来、アマゾンプライムビデオやNetflixで監督の過去作をもう一度全部観ました(デジモンやワンピースは観ていない)。

 

なんとなく観ていなかった『時をかける少女』や『バケモノの子』もこの機会に一緒に鑑賞しましたよ。ファンから評価が高い『時をかける少女』はいいとして、賛否両論ある『バケモノの子』は、面白いじゃないですかマジで。

 

脚本と構成力の弱さを指摘されている細田監督ですけど、「なんだかんだ言って面白い作品を作るよな~」ってのが細田監督に対するオレの評価です(何様だ)。宮崎駿に代わって、キチンと夏休みのド真ん中にファミリー客を楽しませる映画を作るじゃないですか。

 

まぁ満場一致で不評だった『未来のミライ』が壮絶にズッコケただけであって(アレはちょっと俺も擁護できない)、基本的にはスクリーン映えする娯楽大作を作ってますし、興行収入だって『おおかみこどもの雨と雪』と『バケモノの子』が共に40億円を超えてますからね。シリーズものでもタイアップでもなく、単発オリジナル映画でこれだけ稼げるなら、立派な”巨匠”ですよ。

 

その細田守監督の最新作である『竜とそばかすの姫』も、封切りから連日、デイリー興行収入ランキングではずっと1位をキープしてますし、この勢いなら、細田監督の過去最高ヒット作である『バケモノの子』の興行収入(58.5億円)は超えるでしょう。

 

「なんだお前、こないだそばかすの脚本をボロクソ書いてたじゃん」とか言われそうですけど、雑な脚本でもオレは楽しみましたよ。そもそもミュージカルシーン目当てで観に行ったわけですし、スクリーン映えする映像美に酔いしれて、IMAX入場料(2500円)の元は取れましたよえぇ。

 

strawdog48.hatenablog.com

 

まぁ今後も細田守監督作品には「脚本ガ~」という感想はついて回ると思いますが、そばかすの大ヒットが間違いない以上、今後も”監督らしい”作品が作られ続けることでしょう。ただ、ホントに『未来のミライ』みたいな作品は勘弁していただきたい。

 

くんちゃんはウザガキだし声は合ってないし、何の脈絡も説明もなくタイムトラベルしちゃうし、おまけにケツ穴に尻尾ブッ刺して絶頂ケモノ化とか、子供連れて観に来た親御さんはどんな顔してたんでしょマジで。

 

あの作品はある意味で、細田守監督の”集大成”なんでしょうね。主に悪いほうの。今後はご自身の性癖を封印すべく、登場人物の平均年齢は高めで、巨乳の美女が出てくる作品を作るといいんじゃないでしょうか(夏休み映画じゃねぇしそれ)。