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2021/08/05 レイトショーの思い出

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このコロナ禍で、夜の街はすっかり活気を失くしてしまいました。酒とパチンコが好きな底辺のアタクシとしては、パチンコで大勝したあとに居酒屋で1人、勝利に酔いしれるのが好きだったんですが、それも当分はお預け…オリンピック後は少しは規制が緩和されるのでしょうか。

 

もう一つ、我慢を強いられているのが、映画館のレイトショー。夜の自粛ムードで、多くの映画館は21時の営業終了を要請されているため、最近はアタクシも昼間の上映回に飛び込むことが多いです。

 

レイトショー…昔は好きでした。休日前夜、仕事が終わった後に行く21時の映画館。レイトショーの多くは深夜料金として割引されており(していない場所もある)、通常より安く映画を観られます。

 

それだけでなく、夜の静けさ、ガランとした場内がムード満点で、加えてマナーの悪い観客は少なく、本当に映画が好きな紳士たちが好んで利用するのがレイトショーでした。孤独なアタクシは専ら1人で映画を観るので、人の少ないレイトショーは大好きでしたよえぇ。

 

ま、いまはコロナが怖くて映画館に行かない人が多いので、よほどの人気作出ない限りは昼間でもガラガラ貸し切り状態だったりするんですけどね。

 

レイトショーで思い出深かったのは、その昔、映画『処刑人Ⅱ』(2010年公開 ショーン・パトリック・フラナリー&ノーマン・リーダス主演)を観に行った時のことです。


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オレの席の近くにメッチャかわいい女の子が座ったんですよ。よくある話ですけど。

 

女の子が1人で来るなんてドキドキじゃないですか。まぁでも大抵はポップコーンとコーラを抱えた彼氏が「お待たせー」とか言って後から来るんですよ。そんな光景を5億回くらい目にしては「ですよねー( ;∀;)」と心の中で何度叫んだか分からない。

 

でも…予告編が終わり、映画が始まっても、ポップコーンを抱えた彼氏はやって来ない。いつまで経ってもやって来ない。そして映画が終わり、場内が明るくなる。

 

オレの近くに座っていたメッチャ可愛い女の子は、荷物をまとめて1人、場内を去っていきました。きっとイケメンのノーマン・リーダス目当てで映画を観に来たのでしょう。1人で映画を観る若い女の子もいるんだなぁ…などと、オレは感慨にふけっていたのでした。

 

あ、当然ながら声はかけていません(当たり前だ)。

 

 

もう1つ思い出がありまして、『ガールズ&パンツァー』を彷彿とさせるロシアの戦車映画『T-34/レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版』の超絶極音調整バージョンを観に行ったときのことです。


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ド迫力の戦車アクションと、兵士たちのブロマンスが映画ファンと腐女子の間で話題となり、コアなファンが多かった本作ですが、アタクシがよく行く映画館チネチッタでは、場内が揺れるほどの超爆音仕様で、深夜24時に特別上映が行われたのですよ(2020年の2月上映)。

 

コロナ以前から働き方改革だのなんだのでファミレスが24時間営業を続々と止めていた当時、終電もなく片道切符を覚悟しながらアタクシは劇場に馳せ参じたのですが、そこには多くの”同志”がいました。この映画が観たくてやってきた多くの映画ファンたち。言葉は交わしませんでしたが、上映後の満足げな表情がすべてを語っていました。

 

「僕たちはいま、1つになったんだ…」

 

そんな思いを嚙み締めつつ、缶チューハイ片手に家まで5時間も歩いて帰りました。

そのシンドイ帰路も含めて、良い思い出です。

 

あぁ、今となっては19時を過ぎると街に出る気はすっかり失せてしまい、コロナが終わってもレイトショーに対して食指が動かない可能性が高いです。仕事が終わったらまっすぐ家に帰って、部屋で缶ビールを飲みながらNetflixで映画を観るのが日課になってしまいました。

 

ニューノーマル』なんて言われてますけど、習慣が変わってしまえば、かつての日々は二度とやって来ない。そういう意味ではコロナが憎い。いや、夜の街を死に追いやった政治家たちが憎いです。選挙に行きましょう。選挙に。

 

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