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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

20181214 『宇宙よりも遠い場所』

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新海誠監督の最新作である『天気の子』の制作発表のニュースを知って超昂するオレ。来年7月19日公開予定ですってよ↓


https://news.walkerplus.com/article/172647/


来年の7月19日まで生きる目標ができました。この映画を観るまでは撃たれても刺されてもトラックに轢かれても死ねないので、明日も頑張って筋トレします。筋肉は正義。力こそパワー。割とマジで。


君の名は。』を劇場で13回観て職場の方々をドン引きさせたアタクシですが、今作も貢ぐ気満々なので、今から節約に励みます。


ってか、『君の名は。』の公開直前の時みたいに、新海監督また小説版を出してくれないかなぁ…

 


まぁともかく…

 


先日アマゾンプライムビデオでアニメ『宇宙(そら)よりも遠い場所』を観ました。あまりにも面白くてビビりました。タイトルは知ってましたが、地味な日常モノだと思っていたのでスルーしてました。


今年初め(1月から3月まで)に放送された傑作を、今年の終わりに初めて観るという不覚っぷり。でも今更ながら今作に出会えたことに感謝です。


観るきっかけとなったのは、アメリカ大手新聞であるニューヨーク・タイムズが発表した『2018年ベストテレビ番組海外部門』に今作が選ばれたというネット記事でした。↓

https://rocketnews24.com/2018/12/06/1148058/

 

権威あるアメリカの新聞社が、伊達や酔狂ではなくキチンと今作を評価するあたり、「こりゃ観るべきだな」とは思ったのですが、本当に面白い。アニメファン以外の方も好きになると思います。


“女子高生が南極を目指す”なんつー突拍子も無いお話しなんですが、ちゃんとストーリーに説得力を持たせつつ、キャラクターは躍動感に満ち溢れていて、しかも笑って泣かせてくれます。というか、爆笑させつつボロ泣きさせてくれます。


南極へ向かいながら、4人の少女が本音でぶつかり合い、友情を育むという、“スケールデカいけど、どっかで観たことのあるようなお話”です。でもコレがメチャクチャ心を揺さぶるから困る。


この世界の最果てで、少女たちの青春モノをやる。
斬新でいて、同時に馴染みのある物語。

 

一見するとミスマッチかつ矛盾するようではありますが、万人を魅了するフィクションの大半は上記のように、『独創的かつ、同時に見覚えのある物語』なのです。


ってか、ぶっちゃけこのアニメの元ネタは2009年公開の
南極料理人』だと思ってます。気になる方は是非観てください。


「南極が出てくること以外、全然違う話じゃねーか!」と、観たことある方は言うかもしれないですけど、

 

 

“女子高生が鬱屈した日常を飛び出して、南極という非日常へ向かう”のが『宇宙よりも遠い場所』で

 


“小汚いオッさんたちが南極という非日常で、日常の有り難さを噛みしめる”のが『南極料理人』なんですよ。

 

構造を逆転させているだけで、話自体は一緒なんですよ。念のため。

 


ちょっと話は逸れましたが、面白い物語は、脚本の巧みさももちろんですが、何よりも感情を揺さぶってこそだと思います。激情を喚起させるのがカネ払うに値するフィクションなんだと思います。


笑わせる、泣かせる、驚かせる、怖がらせる、興奮させる…それこそが記憶に深く刻まれる物語なのです。


少々お高いですが、感情に訴える物語(主に映画)の構造を理解したい方は


『「感情」から書く脚本術』
(カール・イグレシアス著 嶋内哲朗 訳 フィルムアート社 2016)


を読むのがオススメです。新海誠監督も絶賛してました。
まぁ、コレを読んで面白い物語が書けるかどうかはまた別の話ですけどね。

 


さて、明日から禁酒します。
水道民営化でライフラインである水の値段は間違いなく上がりますし、来年には消費税も上がります。


そんなわけで酒癖と浪費癖を今後は改めたいと思います。


あっ、プライベートでは酒を控えますが、付き合いでは飲むつもりですのでお誘いよろしくお願いします(ダメだコリャ)