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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

20181208 『魔法騎士レイアース』

 

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マーベル・シネマティック・ユニバース(略してMCU)最新作である『アベンジャーズ /エンドゲーム』の予告編が公開されて法悦のスパークに脳を灼かれるオレ(っつっても内容はほとんど判りませんけど↓

https://youtu.be/KBZbVgHG1dE


3月公開の『キャプテン・マーベル』の翌月に公開されるということで、今から有給を申請したい気分(絶対却下されるヤツ


さらにアクションゲーム『デビル・メイ・クライ5』の最新予告編を観て歓喜の涙に濡れるオレ↓

https://youtu.be/IE3VSoEZxOQ


ってまぁカレコレ4年くらいゲームらしいゲームしてないんですけどね(おぃ
基本的にYouTubeで超絶プレイ動画観て満足するタイプです。
どうせ発売から一年も待てば完全版が出る業界なので。


ってか、それは映画業界も同じじゃん。公開後3ヶ月でブルーレイが出るのに劇場で公開初日に観るオレです。

 


まぁともかく…

 

 

こないだ“20ン年前はメッチャ好きだったけど当時は恥ずかしくって好きって言えなかったアニメ”の代表格たる


『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』全49話とコミック版全巻(Kindle版)を数千円払って鑑賞しました。
電子書籍と動画配信サービスのおかげで、部屋にいながら昔のコンテンツに手軽にアクセスできて良い時代になったものです。


10年前の『ダークナイト』を紹介したかと思えば、お次は“マジックナイト”の紹介ですよ。懐古主義も甚だしいですね。


でも何気に職場でも『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行った人が結構いるわけで、そしてその映画も公開4週目にして、いまだに右肩上がりの大ヒットを飛ばしており、クィーンブームが再来しているらしいです。


即ち、“思い出にカネを払う”のは決して負けじゃないのです(お前は何と戦っているんだ)。


そういった冗談は抜きにしても、最近ソシャゲとコラボしたりグッズ販売したり、来年にはスパロボ初参戦が決まったりして、なんだかんだとレイアースというコンテンツは盛り返してる感があるわけですよ。地味に。


異世界転生+美少女モノ(お色気ナシ)+巨大ロボットアクションという時代を先取りした異色作でして、さらに2部構成になっています。


第1部は王道RPGっぽいノリで始まりまして、『ラスボスを倒して、美しいお姫様を救う』という目的があるのですが、終盤には衝撃の超展開が待っています。コレを児童向けの少女漫画誌である『なかよし』で連載しちゃうのが凄い。そんな展開です。


救いのない結末を迎えた第1部に続き、第2部では世界を救うために少女たちが奮闘するワケですが、第2部はコミック版とアニメ版では展開も結末も全く違います。どちらも一応、ハッピーエンドなんですけどね。


コミック版は異世界のシステムを改変して平和を取り戻すのですが、アニメ版はアニメオリジナルのラスボスが出てきて、そいつを倒して世界を平和に導くという展開です。しかもコミック版で死なないキャラが死んだりして、けっこうハードです。


原作改変も甚だしい…とか最初は思ったんですが、実は脚本を書いてるのも原作者なので、コミック版もアニメ版も『どちらも本編』なんですよね。だからセットで鑑賞するのが正しいようです。


まぁ、コミック版より先にアニメ版が終わってしまったので、差別化を図るために結末を変えたとも取れます。あるいは掲載誌の読者が低年齢層なので、読者に迎合するために甘い展開にしたのかもしれません。コミック版は明確な悪役がいないので。


20ン年ぶりに鑑賞して気づいたのは、アニメ版が全49話とクソ長く、しかもダラダラと面白くない展開(特に第2部)が続くのに対して、コミック版はわずか6巻で終わるという簡潔ぶり。しかも今読んでもビビる凄まじい画力。


アニメ版は全12話で終わる昨今のアニメに慣れた身としては完走が辛かったです。長過ぎるし。
ネットが無い時代のゆったりした時間感覚を思い知らされました。『前回までのあらすじ』とか要らんし。


やっぱり思い出補正と言うべきか、小学生の当時は毎週楽しみにして観ていたのですが、いま観ると“実はあんまり面白くなかった”という悲しい現実を突きつけられるのです。


そんなわけで、おっさんになった身としてはコミック版の方が簡潔なので好みです。


まぁでも、当時話題となったOPテーマである『ゆずれない願い』と『光と影を抱きしめたまま』は今聴いても名曲だと思いますし、OPムービーの美しさも必見だと思います。久々に観て震えましたもん。


そんなわけで思い出は美化され細部は曖昧になり、補正がかかるからこそ、

“思い出は色褪せるからこそ色褪せない”

なんつー回りくどいメカニズムをこの歳になって知るのです。

そして、“思い出は十分寝かして甘く発酵してから味わえばいい”と思うのです。要するに、昔を懐かしむのは年に一回あるかないかぐらいでいいのです。


決してYouTubeで20年前のアーティストのPVをタダで観ながら
「 あの頃は良かった」とか言いたくないのですよ。


そーいうセリフは、せめてカネ払ってから言えよ。