20170707 『ジョン・ウィック:チャプター2』
俺たちのキアヌが帰って来た‼︎
というわけで、時代に風穴を開ける新次元アクション映画『ジョン・ウィック チャプター2』を見て来ました。
遡ること約20年前…当時リアル厨房(死語)だった俺は
『ザ・ロック』『コン・エアー』『フェイスオフ』のニコラスケイジ三部作並びにジョン・ウー先生のスタイリッシュガンアクション(二挺拳銃、スローモーション、鳩)の洗礼を受け、すっかり秘宝系ボンクラ映画ファン(『桐島、部活やめるってよ』の映画部みたいなアレ)になってました。
そんな時に彗星の如く現れたSFアクション大作『マトリックス』…
二挺拳銃、カンフーとワイヤーを駆使した重力無視のアクションと最先端のSFX、哲学的で難解なストーリーに俺のハートがカツアゲされるのは至極当然でした。
影響を受けすぎた俺はマリリン・マンソンやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン聴きながら攻殻機動隊や押井守作品、ブルースリーやジェットリーのカンフー映画、ボードリヤールやニューロマンサー(スプロール三部作)、黒丸尚の翻訳作品に触れ、すっかり『オタク』になっていったのでした。
高校&大学時代はどういう生活を送っていたか、お察しください。社交的ですが基本、ぼっちでしたよ、えぇ。
そんな革命的アクション映画『マトリックス』に主演したキアヌ・リーブスは当然ながら俺の中では
救世主、神、ザ・ワン。
しかもハリウッドスターのくせに金にも服にも全然興味なく、みすぼらしい姿やぼっち姿をやたら激写される残念なイケメン。ラーメン大好きキアヌさん。(『キアヌ ぼっち』または『キアヌ ラーメン』で検索してください)
親近感湧きすぎ‼︎
まさに俺たちのキアヌ‼︎
ぼっち界の希望の星‼︎
そんなキアヌのアクション大作『ジョン・ウィック』続編が今日から公開なのです。
織姫のいないぼっちな皆さんはパチスロ打ってないで映画館へゴー‼︎
で、『ジョン・ウィック』ってそもそも何よ?って話なんですが、引退した伝説の殺し屋が復讐の鬼と化すアクション映画で、前作のストーリーが
『愛しのワンちゃん殺されたので全員ブッ殺す』
に対し、続編の今作は
『仕事断ったら家を爆破されたので全員ブッ殺す』
というシンプル極まりないものなので、別に話としては面白くないです。
シリーズ最大の売りは『デスペラード』『マトリックス』『リベリオン』『ウォンテッド』に次ぐ荒唐無稽ガンアクションスタイルの『ガン・フー』(ガンとカンフーを組み合わせた造語)です。
かつてそのあまりのマンガチックなカッコよさと嘘臭さで日本のアニメ、ゲーム、マンガで散々パクられた『リベリオン』のガン=カタ…それをバージョンアップさせたのがこの『ガン・フー』なのです。
「ゼロ距離で殴るように二挺拳銃を撃ち、同時に相手の銃弾を瞬時に躱す」
というのがガン=カタでしたが、これに『96時間』シリーズや『ジェイソン・ボーン』シリーズのような
「拳銃一丁と体術でテキパキ殺す」
というプロっぽいアクションスタイルを融合させたのが『ガン・フー』でして、
スローモーション使わない
ヘッドショット多用
ゼロ距離で銃弾を躱す
ワンカットで数人瞬殺
弾切れしたら体術→リロード→射殺
これらをたまに被弾したり体術を『わざともっさり』させて描くことで
「荒唐無稽なんだけど妙に現実味ある」というか「カッコ悪く無双する」
という斬新なアクションシーンが生まれるのです。
この素晴らしいガンアクションに関しては言葉で説明したところで1ミリもピンとこないと思います。
ぜひ映画館で『体験』していただきたいと思います。