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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

20170728 『人工知能は人間を超えるか』

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☠️CAUTION‼︎‼︎☠️


無駄に長い内容です。活字慣れしたヒマ人の方以外は退屈すること請け合いです。

 


最近読んだ本。


人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』
(松尾豊 著 角川EPUB選書 2015)

『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』
(小林雅一 著 講談社現代新書 2015)


人工知能=Artificial Intelligence=AI

 

最近になって『AIが仕事を奪う』だの『AIが人類を滅ぼす』だのSFめいたネットの記事が増え、

http://ideasity.biz/jobs-replaced-by-machie-ranking

http://ironna.jp/article/3248

 

「おいおい『ターミネーター』かよ。ってか、ウチの職場も人手不足だし女っ気ないし、早く高性能AI搭載の萌え美少女お仕事ロボが開発されて仕事も俺のハートも奪って欲しいんですけどマジで」

 

といった童貞の中学生のような妄想ばかりしている俺なんですが、
「そもそもAIって何よ」「マジで人類の脅威になるのかよ」という疑問から上記の2冊を読みました。


どちらも上記の疑問や「昨今のAI事情」をわかりやすく解説してくれる良書です。オススメ。(ただ、AIの学習機能である『ディープラーニング』の解説はちょっと難しいです)


それにしても、なぜ人はAIを恐れるのか。


『AIが人智を超えた存在になる‼︎』とか『AIが自我を持って暴走する‼︎』とかセンセーショナルな煽り方をしたタイトルにした方が本が売れるという出版社の意図もあると思いますが、(当然ながら、上記の2冊はきちんとタイトルに対して解答を出しています。念のため)
人の本能として『よくわからない存在を畏怖する』からなのでしょう。


まぁ日本は萌えとロボットとヤオヨロズアニミズム(万物にカミは宿る)な『宗教でも未知の存在でも何でもアリだし何でも受け入れる』国なので、別に大して危機感なんか持たないと思いますけどね。

 

早く『月に囚われた男』のGERTYや、『インターステラー』のTARSやCASEみたいな無機質な萌えロボットと仕事したいです。どちらもオススメ映画です。

 

私見としては、AIは人間を超えると思いますが、脅威では無いと思っています。所詮は道具であり、結果的にAIに滅ぼされるのであれば、それは単純に『使いこなせない側の問題』だからです。


確かに冷蔵庫や電気やテレビなどは人間のライフスタイルを一変させましたし、銃や核兵器の発明は世界の破滅を招く危険性は多分にあります。


ただ、新たなテクノロジーを畏怖しつつも受け入れ、咀嚼し、順応する人間はAIとは比較にならないくらい柔軟で高度な存在だと思っています。


人間は囲碁でAIに敗れましたし(チェス→将棋→囲碁の順でAIが人間を破る難易度は上がっていく。2016年に人間はAIに負けた)、身体的な強さでいったらチンパンジーにも人間は劣ります(握力が人間の5倍とかヤバすぎだろ
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/matome/15/325410/032800202/

http://kintorecamp.com/chimpanzee/


そんな卑小で脆弱な存在であっても、『清濁併せ呑む』のは人間の脳の為せる業でしょう。

 

少々話は逸れますが、80年代に出版された『ニューロマンサー』や90年代に出版された『攻殻機動隊』で描写されるサイバースペース(電脳空間)に、一部のSFファンはネットに過剰な期待を抱きました。なんとも不思議で未来的で、ネットは人間を高次の次元へと導く進化のツールだと思っていました。

 

そのうちそういった妄信は知識人にも広がり、2000年代初頭においても頭良さそうな人々が『Web2.0』とか『IT革命』などを提唱し、なんとなく凄そうな言葉に世間は湧きました。


しかしながら蓋を開けてみればネットなんて大多数からすれば『エロ動画かバカニュースかユーチューブか2chの閲覧』に専ら利用されるのが大半で、年収億千万のユーチューバーみたいな存在の輩出を除けば、インフラにこそなれ、単なる『暇人のためのツール』でしかなかったわけです。


この辺のウェブの変遷に関しては中川淳一郎氏の
ウェブはバカと暇人のもの』(光文社文庫 2009)や、『ネットのバカ』(新潮新書 2014)を合わせて読むとよくわかります。(挑発的なタイトルですが、割とマジで万人必読の書だと思ってます)

 

ただ、『ネットなんて大したものじゃなかった』と言えるのは、ネットに対する過剰な期待が空振りに終わったというだけでなく、未知のテクノロジーをきちんと受け入れた人間の凄さなのだと、しつこいようですが俺は思うわけです。


くどいようですがAIは確実に人間を超えると、俺は思ってます。ってかもう既に超えてます。
相対的に人間はバカで愚劣でブスも不細工も童貞もいます。完璧とは程遠い存在です。大酒飲んで公衆の面前でゲロ吐いたりギャンブルに溺れるような知性や論理と程遠い行動もします。


それ故にAIは人間のダメっぷりを補完すべく精度を上げるでしょうし、精度向上に何百億とグーグルはAI研究に資金を提供するでしょう。見返りとして期待できる、何千億のビジネスチャンスのために。


『人間はバカで不完全で、それ故にAIは賢くて完璧』という図式が成り立つ上ではAIは人間を凌駕し続けるでしょうし、その図式が成り立ち続ける上で、AIビジネスもAIの進化も終わることはないでしょう。

 

個人的には雑踏の人々の顔をリアルタイムでスキャンして即座にイケメン&美女に修正する『世間が美男美女だらけになるメガネ』とか販売したら面白いと思います。
(プリクラが顔面補正を標準搭載してるんだし、技術的には不可能じゃない。発展させて『裸に見えるメガネ』も作れるでしょう。むしろ早く作れ)


他にも、リールの動きを読み込んで目押しのタイミングを正確に網膜に伝える『スロット目押し補助メガネ』とか開発されたら絶対売れると思います。俺も欲しいし。
(カメラと連動したスマホアプリなら技術的に可能でしょうし、販売されないのはスロットメーカーの陰謀だと思います。)


いずれにせよ、目が悪かったり不細工だったり面倒くさがりだったりバカだったり、そんな『不完全な存在』だからこそ、AIを駆使した面白いツールが出てきてほしいと思ってます。


ただ、『AIに仕事を奪われるかもしれない』とか、『人類はAIに負けちまう』なんてしょうもない不安を抱えるヒマがあったら、勉強して地頭鍛えて『AIなんてねじ伏せてやんよ』ぐらいに考えたほうがいいです。


人間は本気で20時間くらい集中すれば、新しいことを身につけることができるらしいですよ。↓
http://logmi.jp/12933

 

そんなわけで最近、ドイツ語検定4級に合格しました。(3級は落ちました。無念)


今年初めてガルパン見て「ドイツ語かっけぇ‼︎」とか思い、『ドイツ語吹替版まどマギ』をネットで購入してひたすら毎日見ていたらなんとなく基礎が理解できました(ガルパン買ったんじゃないのかよ…)


ライデンシャフト(情熱)とかヴァールハイト(真実)とかブリッツ(雷)とか、ポルカドットスティングレイ並みにパンチの効いた響きの良さがあります。中二病の方はオススメ。


おっさんになっても新しいことはできますよ。年末は3級に再チャレンジします。

 

Es gibt Wunder und Zauberei!!!!
(奇跡も魔法もあるんだよ‼︎‼︎)