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9割は映画、たまにアニメや本の感想。

20170602『LOGAN /ローガン』

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『ローガン/LOGAN』観てきました。少々ネタバレありの感想です。
まさかのXMEN作品で劇場内からすすり泣きが聞こえてきました。

 


今作は噎せ返るほどの血の匂いと同時に、血の温もりがしました。

 


X MEN シリーズ最新作にして、ウルヴァリンスピンオフ作品の完結編です。
そして何より、ウルヴァリン役を務めたヒュージャックマンが今作をもってウルヴァリン役を降板します。


最期だからこそというか、後悔なく徹底的にやりきるぞ!と言うスタッフの意気込みを感じました。


理由として、『R15指定のデッドプールがヒットしたから容赦無くバイオレンスを描くぞ!』とばかりに、今回はシリーズ初のR15指定で公開しています。


苛烈で殺人を厭わないウルヴァリンを真正面から描くには、何より『死なない男を殺す物語』を描くには、過剰なまでの暴力を避けては通れないのでしょう。

 

 

 

 

冒頭から四肢切断! 『FxxK!』とか『SxxT!』とか汚い言葉満載!!
開幕から『お子様には見せられない』シーン全開で、しかもお話のトーンは終始シリアスで陰鬱です。

 

アクションは徹底的に破壊的で、流血し、首が飛び、ズタズタになります。


昨今の大作映画に付き物である、撃たれても刺されても血を流さず倒れるだけの『損壊しない身体』や、バイオレンスを排したアクションに少々ウンザリしていた身として、この容赦無い殺戮に昂りを抑えられませんでした。


シリーズ史上もっとも傷付かない男が傷付き、血を流し、朽ちていく様を、ファンならば絶対に映画館で見なければいけません。
逆に言うとシリーズ10作目かつ人を選ぶ作風なので、ファンの方以外にはオススメできません。素直に『美女と野獣』観に行ってください。